2015年4月25日土曜日

amazon MP3ストアの『試聴音源』は音が悪い問題

こんなツイートをしたのですが・・・

 AmazonでもiTunesみたいに音楽データのダウンロード販売しているのは知ってますか?Amazonデジタルミュージック用のクーポンをもらったので、ちょっと買ってみようと思ったんです。

 でも『試聴』をした瞬間に・・・あれ?なんかイマイチな音質?

    

 たとえば、花澤香菜さんの『君がいなくちゃだめなんだ

  iTunesで試聴した後にamazonで視聴すると、出だしから少しシャリシャリした圧縮音。まあ、プレビュー版としては聞けなくは無いけど・・・実際に買ったデータもこの音だったらやだなぁという感想です。AmazonMP3ストアの音質ってどうなの?と思って調べてみました。

【追記】2018年現在は最近の楽曲については試聴版も通常の音質になっている感じです。詳しくは文末にまとめました。

2015年の音楽配信状況(ローレゾ版)


 楽曲データの販売って言うとAppleのiTunesストアか、SonyのMora(モーラ)が有名ですよね。AmazonのMP3ストアはそれに比べるとちょっと地味です。

販売しているデータのビットレートは次の通り

  • mora (Label Gate/SONY) : AAC-LC 320kbps
  • iTunes Store (Apple )  : 256kbps AAC
  • Amazon MP3 ストア    : 可変 256kbps MP3

 スペック上はmoraが一番良いですね。320kbpsと頭ひとつ抜けています。320kbpsあれば圧縮音源としては文句無いですよね。それに、いつの間にかMacやiOS端末でも普通に再生できるようになってたみたいです。昔は一手間かけなきゃいけなくて面倒だった気が・・・。

 AmazonだけがMP3フォーマットです。MP3って言っても256kbpsですからね。昔は128kbpsで聞いてましたもんね。それに比べれば十分マトモな音質が期待できるはずなんだよなぁ。

 MP3にせよAACにせよ、256kbps以上になると結構しっかり聞き比べないとわからないレベル。WAVなど無圧縮ファイルとの違いなら分かりそうだけど、もしブラインドテストで上記3種を聞き分けろって言われても自信は無いかも・・・面白そうだけどね。

 まあ、その位のレベルの音質が期待できる訳で。amazonのプレビュー音質は明らかに数字より音質が悪いです。128kbps以下か、ヘタすれば64kbpsかも・・・って印象です。

CDのプレビュー(試聴版)の音質は?


 そこで冒頭のツイートだったんですが、オーディオマニアのフォロアーの人はAmazon MP3なんて興味はないよねぇ。まあ、特に意見はありませんでした。

 そういえばCD版のプレビューはどうなんだろう?と思って聞いてみました。

 う〜ん、よくわからない・・・。そもそもMP3ストアとは試聴のボリューム設定が違うみたい。CDの試聴の方が落ち着いた感じに聞こえるけど、どちらも変わらないかな?。

 試聴データなのでどちらも当然圧縮データだろうけど、MP3ストアの試聴データと同一データか?と言われると自信ないなぁ。
 
 でもどちらも、iTunesの試聴に比べると圧縮ノイズを感じるのは同じです。

Amazon MP3を買ってみた!


 ここまで試聴して、さすがにこの音質で販売する事は無いだろうと思い購入してみました。(クーポンもあったし・・・)1曲だとあれなんで、2曲買いました。

 結論から言えば、購入したデータは試聴音源とは別データでした。安心して買ってもらって大丈夫です!期待通りのMP3 256kpbsの音です。(期待以上とは言わない)明らかにプレビュー音質とは違いますし、iTunesの試聴と聞き比べても遜色ありませんでした。

 他の会社も含めて気になったので、各社のサポートに問い合わせてみました。

各社の試聴データと販売用データの違いを調べてみた


  • mora
    • 販売データ(AAC-LC 320kbps)
    • 試聴データAAC-LC 320kbps)
  • iTunes Store
    • 販売データ( 256kbps AAC
    • 試聴データ不明 /256kbps AACかな?
  • Amazon MP3 ストア
    • 販売データ(VBR 256kbps MP3)
    • 試聴データ別データ/詳細不明

 moraでは試聴用データもAAC-LC 320kbpsを使っているそうです。さすがにハイレゾの視聴はハイレゾデータという訳にはいかないのでAAC-LC 320kbpsを使用しているとの事でした。ハイレゾを視聴するには別音源ですが体験用データをダウンロードできるそうです。

 iTunesは、これに関する問い合わせ窓口が分からずきいていません。ただ、プレビューとの音質比較は、違いを感じるのが難しいレベルで、同じ256kbpsAACじゃないかなと思います。ただ、すこし違いを感じる時もあるので何とも言えないですね。

 AmazonMP3ストアは、カスタマーサービスより『商品ページ上で視聴できるサンプルとでは、ファイルが異なるため必ずしも同じビットレートではございません。 』との回答を頂きました。サンプルのビットレートは不明ですが本体データよりは低いのは確実ですね。

 でもこの時代にビットレート低くして容量をケチるメリットはどのくらいあるんだろうか・・・。サンプル音質が悪いとデメリットが大きいと思いますね。CD時代の名残なんだろうけど、デジタルミュージックストアに関しては販売データと同一の試聴が出来た方が良いと思います。

で、AmazonMP3の音質は?


 本当なら3社のデータを購入して比較するべきなんだろうけど・・・ネタになるとはいえ同じ曲3曲も買うのはちょっと・・・。iTunesとAmazonMP3の詳細比較は下記のページがが大変詳しいです。
S'bhuth.Blog - 続・iTunes Store と Amazon MP3 の音質比較 

 Amazonの購入データとiTunesの試聴データを聞き比べてみました(下記参照)
正直言って違いを感じるのは難しかったです。違いがあるような気もしますが、ブラインドテストしたら自信ありませんね。

 今回は無圧縮音源がないので比較できませんが『君がいなくちゃだめなんだ』では一部ひずみを感じるような箇所もありました。でもAmazon、iTunes共に同じだったので、圧縮音源のためなのか元々なのかは不明です。

 自分の貧弱な機材(と聴力)では限界があるのかもしれません。もう少し高級なヘッドホンがあればなぁ。でも良い機材使ってもトシだからダメかなぁ・・・。

試聴環境

  • 音源
    • 『君がいなくちゃだめなんだ』花澤香菜 AmazonMP3販売データ/iTunes Storeプレビュー
    • 『光るなら』Goose house AmazonMP3販売データ/iTunes Storeプレビュー
  • 再生機器
    • MacBook (Late 2009)/ USB-DAC(AKI.DAC/LPF)/iTunes 12
    • ChuMoyヘッドホンアンプ/audio-tecnica ATH-AD300

【追記】2018年現在の状況:試聴版の音質は改善したか?


 コメント欄で最近の状況について質問があったので改めて聞き直してみました。

 結論から言うと、最近発売の曲についてはMP3版(デジタルミュージック)もCD版も試聴の音質に問題はないようです

 ただ、上記で問題にしていた古い時代の試聴については、改善しているものもあれば、変わっていないものものもあるという感じでした。

 Amazonで売っている『君がいなくちゃだめなんだ 』3つのバリエーションの試聴音源と、実際に購入したダウンロード音源を聴き比べてみました。数年前に聞いた時とは試聴方法も変わっている感じですね。

  • CD版(Single, Maxi)の試聴版
    低ビットレートのデジタルノイズを強く感じる/以前と変わってない感じ/現品はすでに中古販売のみ/ブラウザ上での試聴
  • CD版(初回生産限定盤 DVD付)の試聴版
    Flash Playerでの試聴/ノイズや歪みは感じない/ただダウンロード版(256k)と比べてわずかに違いを感じる/音質自体は悪くない。
  • MP3版(amazonデジタルミュージック)の試聴版(PC/スマホ)
    パーカッションやボーカルににデジタルノイズや歪みを感じる/SingleCDの試聴版に比べるとマシかな?/でもダウンロード版に比べるとかなり悪い。
  • 【参考】MP3版(amazonデジタルミュージック)のダウンロード版 256kbpsVBR
    一般的なmp3の音質/サビの部分で若干つぶれたような印象はあるが、圧縮によるデジタルノイズではないと思う。

 改めて書くと、最近発売された楽曲については、CDも含めて十分な音質の試聴音源になっているようです。ただし、数年前の悪い音質の試聴音源は、一部改善された可能性がおあるものの、多くはそのままになっているような感じですね。

 特に昔のCDなんかは中古品しか扱っていないのでコストをかける意味もないのかもしれませんね。MP3版もあまり改善されていないのは残念ですけど。もちろん購入データの音質は問題ないのでご心配なく。

 今回は一部の曲を試聴しただけですので参考程度に考えてください。ちなみにAmazonの公式発表ではいまでもビットレトートは256kbps(VBR)のようです。


『オーディオ・ビデオ』の記事を読む
『アニメ』『スピーカー』『備忘録・Mac・その他』『生活』もどうぞ。 スポンサーリンク


15 件のコメント:

  1. ゴスペラーズの永遠にのunpluged版を試聴してみましたが、
    おっしゃるとおりで、まるで別人の歌に聞こえました
    PCの性能も上がってきてるしネットワークも早くなってるしで
    MP3は、もうオワコンかも?

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    1. コメントありがとうございます!
      実際のダウンロードデータはそこそこの音質と予想されますが、視聴がイマイチでは買う気が失せますよね。Amazonとしてはストリーミングの「Prime Music」に力を入れて個別ダウンロード販売はあまり将来性を感じてないのかもしれませんね。

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  2. CD発売前に試聴したくて、amazonで聴いたのですが、amazon、mp3の試聴の音質は本当に酷いですねぇ。あれはCDの売り上げ減につながっているんじゃないかと思いました。itunesで試聴して、安心して、CDの予約しました。
    周りの声がききたくて検索したらこちらのサイトがヒットしたので、コメントさせていただきました。詳細の記事参考になります!

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    1. コメントありがとうございます!おっしゃる通りですよね。買ってみると普通の音なんですけど心配ですよね。かなり購買意欲を減退させます・・・まあ音質を気にしないひとも多いとはいえ、最近は良いヘッドホンを使っているひとも多いですからね。そろそろリニューアルするべきだと思いますね。お読みいただきありがとうございました。

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  3. ちょうどMoraで買うかAmazonで買うか迷ってたところ、大変参考になりました。
    同じ買うならいい音で、ということでMORAにすることにしました。
    MP3はそろそろオワコンですかね。
    10年以上現役だったと考えればそれだけですごいですが。

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    1. コメントありがとうございます!Amazonもmp3とはいえ256kbpsですからね。実際に聴き比べても差を感じるのは簡単ではないと思います。でも、同じ値段だとmoraのAAC320kbpsのビットレートが無難かなぁって思いますよね。
      AAC同士だと正直256kと320kの差はかなり聞き分けは難しいです。ただ、AmazonMP3も視聴音源はイマイチですがダウンロード音源はAACと遜色ないのでポイントなどがあればAmazonで買う事もありますね。

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  4. 久しぶりに音楽聞こうと思って手持ちのMP3環境活かそうかどうか考えていてこちらに来ました。
    時代は進んで昔ほど容量気にする必要ないので音質は気にしても形式を気にする必要は確かにないですね(MP3プレーヤーどうしよう)。
    MP3はビットレートもですがそれ以上に変換ソフトに左右される、といってもここまでビットレート高いならむしろ無圧縮でいい気がしてきました。
    大変参考になりました。
    関係ないですがMP3PRO(規格)で検索かけたら記事が全く出てこない・・・。使われない理由はわかりますがw。

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    1. kei nakataさん、コメントありがとうございます!
      MP3PRO、懐かしいですね(笑)昔はTwinVQとかATRAC3とか色々ありましたね。あの辺は128kbps以下の高圧縮でも音質を維持できるっていうのが売りだったので時代を感じます。

      いまや無圧縮どころかDSDとかやたら容量を使うので大変ですよね。自分の場合は可逆圧縮のAppleロスレスで良いやって感じです。気軽に聞くものはAAC256kbpsでも十分ですしね。

      MP3でも256kbps以上だと他の圧縮音源と聞き分けは無理ですね(私の場合ですが)

       プレイヤーは未だにiPodTouch4を使ってます。スマホにiPhone5sも使っているのですが音質的にイマイチなので。古いので容量が8GBしかないのが困りものですが。

       たまにオーディオ関係の記事も書くので良かったらまた覗いてください!ありがとうございました。

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    2. 私の耳ではもうちょっと低音質の当たりで聞き分けできてません(難聴)。
      強いて挙げるなら高音が潰れるのが若干気になるぐらいです。
      そういう意味ではMP3PRO()にはお世話になっていたのですが時代は変わりました。
      外で音楽聞く機会もめっきり減ったので方向性が大分固まりました。
      ありがとうございます。

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    3. ご返信ありがとうございます。私も外では車の運転で聞くくらいですね。基本はPCからDAC経由で聞く事が多いですね。
      こちらこそ参考にしていただけて嬉しいです!ありがとうございました。

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  5. こんにちは。楽しく読ませていただきました。
    プライム会員なのでAmazonだけ測ってみましたが、視聴は10kHzで、プライムミュージックは17kHzでローパスフィルタが効いて、バッサリ斬り落とされていますね。
    MP3の特性上、17kHzでカットするのは、ビットレートの有効利用と考えれば悪くない選択だと思いますが、視聴の10kHzカットはさすがに「なんじゃこりゃ」となって購買意欲をそぎますよね。
    何事も新しいものにチャレンジと思ってダウンロード版を買ってみた「さよならのゆくえ」は、上は21kHz辺りまで(たとえ偽の音であっても)一応出ていますし、256のMP3らしい仕上がりになっています。
    あと、会員無料のプライム曲は変なところで歪む曲が多いですね。
    レンジオーバーではなくって、急激な音量変化に付いていけないような。。
    f特やビットレートでしか比較されてないことが多いですが。
    音楽販売に関しては無知なのですが、Amazonで一般的な「モノ」の商品を販売する場合、Amazon基準の商品を販売者が用意しますので、プライム無料とダウンロード販売でも販売者が意図的に音質差を付けているのかもしれませんね。

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    1. Kenny さん、コメントありがとうございます!
      なんと自腹での貴重な情報までいただき感謝です。
      プライム版とダウンロード版でも違うんですね。17kHzだと流し聞き用ならさほど不満も感じなさそうですが、聴き込むには物足りない感じもしますね。

      でもそれ以上に『プライム版は変なところで歪む』っていうのは困りますね。もしかしたらプライム用に一括調整プログラムなんかがあるんでしょうかね。

      おっしゃる通りビットレートの数値だけで音質は語れないですね。MP3でも本気で調整すれば相当の音質で出力できると、以前プロエンジニアの記事で読んだ事がありました。

      わざわざプライム版の音質を下げる調整はしないかもしれませんが、便宜上の一括調整で音質が犠牲になることはありえますね。販売の方は曲ごとの調整がなされるのかも。

      まあ私も詳しい事は分からないので全くの憶測なんですが(笑)とはいえ試聴の音質はどうかと思いますね。さすがに時代にあってない気がします。興味深いご意見いただきありがとうございました!

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  6.  こんにちは。
     たまたまAmazonの音楽配信サービスのビットレートを調べていたらこの記事にたどり着き、興味深く拝見しました。
     この元の記事は、すでに3年以上前になっていますが、今でも変わっていないんですかね。
     そこがちょっと気になったので、コメントさせていただきました。
     まあ、自分で確認しなさいという突込みはごもっともなんですが…。

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    1. コメントありがとうございます!こちらこそツッコミいただいて感謝です。
      最近はもっぱらダウンロードはmoraばかりなのでAmazonは未チェックでした。Amazonデジタルミュージック(mp3)の視聴は、最新の曲を聴いてみたところ割と綺麗な印象ですね。ただ古い曲はFLASHプレイヤーが必要だったりして、ちょっとすぐにはチェックできませんでした。
      せっかくですので再生環境を整えて、改めて比べてみたいとおもいます。結果を週末には追記できればと思っています。良かったら覗いてください。

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    2. 遅くなりましたが追記しました。幾つか試聴してみました。最近の楽曲の試聴データは問題ない感じでしたね。昔の曲は相変わらずでしたが・・・よかったらお読みいただければ幸いです。

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お気軽にコメントどうぞ!古い記事でも一言でも嬉しいです。